2019スーパーバイク世界選手権(SBK)の最終ラウンドとなる第13戦のレース1が、10月25日にカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された。Aruba.it Racing – Ducatiチームのチャズ・デイビスは、12番グリッドから素晴らしい追い上げを見せて、2位でチェッカーを受けた。4列目からスタートしたデイビスは、オープニングラップ終了時に4番手まで一気にポジションを上げ、速いペースを維持したままレースを進め、このレースで優勝したジョナサン・レイ(カワサキ)に数秒差まで迫り、17周のレースをフィニッシュした。
チームメイトのアルバロ・バウティスタは、パニガーレV4 Rのベストなフィーリングを見つけることができず、レース1は若干苦戦する展開となった。7番グリッドからスタートしたバウティスタは、スタートでいくつかポジションを落とすものの、レース後半で挽回して4位でフィニッシュした。
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #7) 2位
「予想以上に素晴らしいレースとなった。予選のスーパーポールではリアに新品タイヤを履いていたので、ベストなラップを出すことができず、良いグリッドを得ることができなかった。レースでは、素晴らしいスタートを切って、その後も安定して走ることができた。ペースは非常に速く、スムーズでクリーンなライディングで、サーキットのさまざまなセクションでコンマ数秒ずつタイムを縮め、レース終盤にはジョナサンの背後に迫ることができた。しかし、タイヤを少し酷使してしまったので、最後の段階で彼とバトルすることはできなかった。この結果には満足しているが、まだパッケージを改善する余地はあると思うので、明日のレースではさらにペースを上げられるようにしたい」
アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #19) 4位
「今日は難しいレースになってしまった。昨日のプラクティスの段階から、パニガーレV4 Rのフィーリングがしっくりこなかった。今日は、セットアップを少し変えてみたが、思ったようには機能しなかった。レースでは、数ラップを走行した時点でタイヤが摩耗し、特にリアが滑るようになった。そのため、ベストなラインをキープするのに苦労した。さらに、スタートでもいくつかポジションを落としてしまった。最初のコーナーでは、内側にいたライダーを避けるため、コースの外側に膨らんでしまった。それでも全力を尽くして4位でフィニッシュしたが、表彰台争いからは大きく後れを取ってしまった。今日は、可能な限り最善の結果だったと思う。明日は、さらに上を目指したい」