エイドリアン・ウエルタスが2024年スーパースポーツ世界選手権(WSSP)のライダーズ・タイトルを獲得しました。Aruba.it Racing WSSPチームとドゥカティにとっては、ニコロ・ブレガがワールド・チャンピオンとなった昨シーズンに続き、2年連続のタイトル獲得となりました。
スペイン人ライダーのウエルタスは、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラで開催されたスペイン・ラウンドのレース1で3位となり、スーパーバイク世界選手権史上、初めてスーパースポーツ300とスーパースポーツの両クラスのタイトルを獲得したライダーとなりました。
ウエルタスにとって、今年は素晴らしい年となりました。ウエルタスは、わずか最初の2ラウンドで、ドゥカティ・パニガーレV2の挙動を完璧にマスターし、その後は7連勝を記録して、終始チャンピオンシップ争いを演じてきました。
2003年8月21日にパルラ(スペインのマドリード)で生まれ、来シーズンからMotoGP世界選手権のMoto2クラスに参戦するウエルタスは、今シーズンのWSSPで、23レース中10勝、合計16回の表彰台、8回のポールポジションという驚異的な成績を収めました。
ドゥカティにとって、これはスーパースポーツ部門における3度目のワールド・タイトルで、1997年のスーパースポーツ世界選手権でドゥカティ748を駆ってタイトルを獲得したパオロ・カソーリと、2023年のニコロ・ブレガの成功に続くものです。ドゥカティは、2024年のスーパースポーツ世界選手権で、マニュファクチャラーズ・タイトルも獲得しています。
ステファノ・チェッコーニ(Aruba.it Racing チーム代表)
「今シーズンのエイドリアンの活躍を心から祝福したいと思います。彼が類まれな才能を持っていることは、その結果を見れば誰の目にも明らかです。今回、彼が初めてドゥカティ・パニガーレV2でレースに参戦したことを考えると、その意義はさらに大きいと感じています。この素晴しい結果を残したエイドリアンと一緒に戦うのは今シーズン限りとなりますが、彼が来年から参戦するMoto2でも、すばらしい活躍をすることを祈っています。」
ダニエレ・カソラーリ(Aruba.it Racing WorldSSPチーム・オーナー)
「パニガーレV2でのデビューシーズンでエイドリアンがタイトルを獲得したことは、私たちのプロジェクトが、パフォーマンスと仕事の質において非常に高いレベルに到達していることを示しています。エイドリアンは、私たちのチームの考え方を完璧に理解し、多くの面で成長を遂げてレースの主役となり、チーム全体を進化させてくれました。エイドリアンとチームは、素晴らしい関係を構築し、その内容は非常に満足できるものでした。彼の輝かしい未来を願っています。」
マルコ・ザンベネデッティ(ドゥカティ・スーパーバイク・プロジェクト・マネージャー)
「今日はドゥカティにとって、重要な日となりました。スーパーバイク世界選手権のマニュファクチャラーズ・タイトルとスーパースポーツ世界選手権のライダーズ・タイトルを同じ日に獲得したことは、私たちの仕事の質だけでなく、サーキットに持ち込んで開発を進めているマシンの質の高さを証明するものです。このことは、私たちが情熱的なドゥカティスタに提供している製品の質にもあてはまります。熾烈な戦いが繰り広げられるスーパースポーツ世界選手権でチャンピオンを獲得することは容易なことではありませんが、昨年のニコロ・ブレガに続き、最終戦を待たずにライダーズ・タイトルを決めることができたことは、私たちが正しい方法でプロジェクトを進めていることを強調するものです。私は、この素晴らしいシーズンを送ったエイドリアン・ウエルタスとAruba. it Racing WorldSSPチーム、今シーズンに数多くの勝利を収めたヤリ・モンテッラとBarni Spark Racingチーム、マニュファクチャラーズ・タイトル獲得に貢献してくれたニキ・トゥーリとEAB Racingチーム、そしてもちろんドゥカティにポイントをもたらしてくれたホルヘ・ナバーロ(Orelac Racing)、オリバー・ベイリス(D34G Racing)、シモーネ・コルシ(Renzi Corse)、トム・エドワーズ(D34G Racing)、ニコロ・アントネッリ(Althea Racing)、ピオトル・ビエシエキルスキ(Althea Racing)、フェデリコ・フリーニ(Orelac Racing)を祝福し、彼らの献身的な働きに感謝したいと思います。」