SBK第2戦インドネシア・ラウンドのレース2でバウティスタがSPRでのクラッシュの後、10番手スタートから驚異の追い上げを見せて優勝、リナルディは14周までレースをリードしながらも4位フィニッシュ、WorldSSPのブレガは3位表彰台を獲得

2023 スーパーバイク世界選手権(SBK)第2戦インドネシア・ラウンドのスーパーポール・レース(SPR)とレース2が、3月5日にマンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催され、Aruba.it Racing - Ducatiチームにとって信じられないような日曜日となった。スーパーポール・レースとレース2は、両方とも赤旗でレースが中断。最終的に、アルバロ・バウティスタは2023年のSBKシーズンで6戦中5勝目を挙げた。

スーパーポール・レースは、Aruba.it Racing - Ducatiチームのライダーにとって難しい展開となった。アルバロ・バウティスタは、3番手走行中にクラッシュしてリタイア(レース2のスターティング・グリッドは10番手)、マイケル・リナルディは7位でフィニッシュした。 

リナルディは、レース2で素晴らしいスタートを切った。イタリア人ライダーのリナルディは、5周目にリードを奪うと、8周目に赤旗が提示された時点で、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)に2.5秒の差を付けていた。

2回目のスタートでは、リナルディがリードを保ち、5周後に(赤旗前にポジションを6つ挽回した)バウティスタが2番手に浮上。このままレースは進み、残り4周でスペイン人ライダーのバウティスタがチームメイトのリナルディをオーバーテイク。この時点で、リナルディのフロントタイヤは限界に近い状態となっていた。リナルディは、最後の3つのコーナーでワイドに膨らみ、1-2フィニッシュを逃し、4位でフィニッシュした。

アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #1) 1位 

「信じられないような1日となった。スーパーポール・レースでクラッシュしながらも、次のレース2で優勝することができた。午前中のレースでは、ジョナサンにオーバーテイクされた後、路面が荒れた部分にタイヤが乗ってしまい、クラッシュしてしまった。レース2では10番グリッドからのスタートとなったが、攻略するポイントが少ないサーキットなので、簡単なレースではなかった。そして、赤旗が出て再スタートの後、非常に速いペースで走行していたリナルディには付いていけないと思った。しかし、最終的には彼に追いついて、優勝することができた。このレースで大きな自信がついた。マシンの戦闘力が高いことを、これからも証明し続けたい」

マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21) 4位

「本当に失望している。レース2では力強いスタートを切って、オープニングラップではマシンのフィーリングも素晴らしく、大差をつけてリードすることができた。その後、赤旗が提示された。幸いだったのは、ケガ人が出なかったことだが、レース2では絶対に勝てると思っていたので、失望してピットに戻った。2回目のスタートの後は、フロントタイヤが限界に達するまでレースをリードしていたが、最後はあやうくクラッシュするところだった。しかし、僕たちがこれまで取り組んできた良い面に目を向ける必要がある。ヨーロッパ・ラウンドでは、気持ちを切り替えて再スタートしたい」

  • WorldSSP

ポールポジションからスタートしたニコロ・ブレガは、3周にわたってトップを維持した。しかし、その後ペースが落ちて、イタリア人ライダーのブレガは、6周目の時点で4番手に後退。それでも粘り強く走り、残り5周でジャン・オンジュ(カワサキ)をオーバーテイクして3位表彰台を獲得した。

ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing WSSPチーム #11)

「今週末はとても満足している。初のポールポジションを獲得し、表彰台も獲得してホームに戻ることができる。マシンのバランスは良いが、正直なところ、オーストラリアの初戦で感じたフィーリングではない。次のレースまで6週間あるので、データを分析して、アッセンに向けて準備を整えたい」