スーパーバイク世界選手権(SBK)第11戦ピレリ・インドネシア・ラウンドのスーパーポール・レースとレース2が、11月13日にプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催され、Aruba.it Racing – Ducatiチームにとって歴史的な日となった。このレースの結果、アルバロ・バウティスタがSBKタイトルを獲得した。33のレースで14勝を挙げ、29回の表彰台を獲得したスペイン人ライダーのバウティスタにとって、2022年は素晴らしいシーズンとなった。
レース2で、バウティスタは2位でチェッカーフラッグを受け、これまでの34レースで積み上げられた大きなアドバンテージにより、バウティスタの年間チャンピオンが確定した。
今日、バウティスタは、モーターサイクル史に新たなページを刻むことになった。スペインのタラベラ出身のバウティスタは、ジョン・コシンスキーとマックス・ビアッジに続き、MotoGP(2006年、125ccクラス)とスーパーバイク世界選手権の両方でタイトルを獲得するという偉業を達成した3人目のライダーとなった。
Aruba.it Racing – Ducatiチームにとっては、長年の夢が実現した日となった。2015年以来、このチームは、ドゥカティの公式チームとしてSBKに参戦してきた。
さらに、Arubaとドゥカティのコラボレーションは、長年にわたってスーパーバイクだけでなく、強力なビジネス関係へと発展してきた。
さらに、タイトルを獲得したバウティスタは、Arubaとドゥカティがパートナーシップの記念すべき10年目を迎える2024年まで契約を延長している。
15回のライダー・タイトルを獲得したドゥカティは、SBK史上最高記録となった。最初のタイトルは、1990年にレイモン・ロッシュがドゥカティ851で達成し、2011年シーズンにはドゥカティ1098Rを駆ったカルロス・チェカがチャンピオンに輝いている。
その後、11年の時を経て、Aruba.it Racing – Ducatiチームと彼のドゥカティ・パニガーレV4が、スーパーバイク世界選手権の頂点に立ち、イタリアのボルゴ・パニガーレを本拠地とするドゥカティが再びこの栄冠を獲得した。
ステファノ・チェッコーニ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム代表)
「この素晴らしい結果を言葉で表現するのは簡単ではない。アルバロ、チーム、そしてサーキットとボルゴ・パニガーレの両方でArubaとドゥカティのために働いてきたすべてのスタッフに感謝したい。今日、私たちがこの偉大な記念日を祝うことができるのは、彼らの献身的な働きのおかげであり、彼らを代表してコメントすることができて光栄だ。私たちは、2015年に設定した目標を達成した。非常に高いレベルの選手権で競争に勝ち抜き、この目標を達成できたことを嬉しく思う。今シーズンは、6年間にわたってタイトルを保持したジョナサン・レイと、昨シーズンのチャンピオンになったトプラク・ラズガットリオグルとの戦いとなった。トプラクは、今週末のレースでも、その戦闘力の高さを証明した。しかし、次の目標はコンストラクターズ・タイトルを獲得することなので、ここで気を緩めることはできない。Arubaとドゥカティのコラボレーションはビジネス上のパートナーシップを超えて、良好な関係を構築している。私たちは、価値観、期待、研究、革新、そして年々結果につながる多くの重要な要素を共有している。私たちは、この情熱を維持して次戦のオーストラリアに行き、チーム・タイトルも獲得して、最高の方法で素晴らしいシーズンを締めくくりたい」
クラウディオ・ドメニカーリ(ドゥカティCEO)
「今日、アルバロ・バウティスタが素晴らしいタイトルを獲得し、ドゥカティはスーパーバイク世界選手権でも頂点に立った。MotoGPのタイトルとともに、これは歴史的な勝利であり、決して忘れることのできない夢のようなシーズンとなった。この結果は、ドゥカティの歴史とすべてのドゥカティスタの心に永遠に刻まれることになるだろう。同じ年にMotoGPとSBKの両方のタイトルを獲得したことは過去になかった。これは、両方のチャンピオンシップでの最大限の努力をするという、ドゥカティの使命を果たしたことに対する正当な報酬だといえるだろう。1988年の第1回大会以来、私たちはスーパーバイク世界選手権に参戦しており、ドゥカティのチームは、毎年勝利を収めてきた。
私たちのパートナーであるAruba.itにとっても、今シーズンは画期的な年となった。アルバロの断固たる決意と豊富な経験、並外れたテクノロジーを備えたパニガーレV4 Rの可能性。これらすべての要素が融合して、15回目のチャンピオンシップを獲得するという目標を達成し、ボルゴ・パニガーレにライダー・タイトルを持ち帰ることができた。
この結果は、レースで得られたノウハウを、量産モデルにフィードバックするというドゥカティの伝統に、さらなる価値をもたらすものだ。これによって、ドゥカティは、最高のテクノロジーを提供し、ドゥカティ・ファン、熱狂的なレース・ファン、そしてドゥカティのお客様に最高の感動をお届けすることができるようになる。
アルバロ、そしてAruba CEO兼Aruba.it Racing - Ducatiチーム代表のステファノ・チェッコーニをはじめ、長年にわたって多大な情熱を持って私たちと協力し、この記憶に残る結果の達成に貢献してくれたすべての人に感謝したい。ジジ(ルイジ・ダッリーニャ)とパオロ(チャバッティ)、セラフィーノ(フォティ)、ダニエレ(カソラーリ)にも感謝したい。また、新型パニガーレV4 Rに代表されるように、レースに必要なすべてのものを量産モーターサイクルにフィードバックする作業に携わっているドゥカティ・コルセとドゥカティ研究開発部門のすべてのスタッフにも感謝したい。新型パニガーレV4 Rは、2023年シーズンを戦うためのベースモデルとなる」
アルバロ・バウティスタ
「ついに頂点に立つことができて、本当に嬉しい。2年間、困難なシーズンを過ごしてきたが、ステファノ、セラフィーノ、クラウディオ、ジジ、パオロをはじめ、多くの人々が僕のことを信頼してくれた。そして、2019年以来、再びタイトルに挑戦するチャンスを得ることができた。今シーズン、可能な限り最高のライダーになるために、懸命にハードワークを続けてきた。そして、信じられないようなパフォーマンスでSBKのレベルを引き上げてきたジョニー(ジョナサン・レイ)やトプラク(ラズガットリオグル)のようなライバルに勝つことができた。今、勝利の瞬間を味わっている。僕たちは、タイトルを獲得するという目標を達成した。Aruba.it、ドゥカティ、そしてすべてのチーム・スタッフに感謝したい」
マイケル・リナルディ
「今日は、記念すべき日だ。Aruba.it Racing - Ducatiチーム、アルバロ、ドゥカティにとって素晴らしい節目となった。昨年からこのチームに参加し、このアドベンチャーの旅に参加できたことを誇りに思う。最初に、素晴らしいシーズンを送ったアルバロを祝福したい。しかし、ステファノ、クラウディオ、ジジ、セラフィーノ、パオロ、Arubaチームの全スタッフ、そしてボルゴ・パニガーレで働くチームにも感謝しなければならない。彼らは、僕たちライダーに戦闘力のあるマシンと素晴らしいサポートを提供するために日々働いている。この栄光は、彼ら全員のものだ」