2019スーパーバイク世界選手権(SBK)第7戦のレース1が、6月22日にイタリアのミザノ・ワールド・サーキットで開催された。Aruba.it Racing – Ducatiチームのアルバロ・バウティスタとチャズ・デイビスは、このレースをそれぞれ3位と5位でフィニッシュした。現地時間の午後2時から予定されていた決勝レースは、豪雨によるコンディションの悪化でスタートが遅延。さらに、スタート後わずか3周で、路面コンディションによりレースは赤旗中断となった。その結果、レースは18周に短縮され、ジョナサン・レイ(カワサキ)が優勝した。
デイビスは、困難な状況にも関わらず、レース序盤に大きく順位を上げた。9番グリッドからスタートしたデイビスは、すぐに4番手までポジションを挽回。その後、マイナーなトラブルが発生して、ポジションをいくつか落としてしまうが、最終的は5位でチェッカーを受けた。
午前中のスーパーポールで5番グリッドを確保したチームメイトのバウティスタは、スーパーバイク選手権では初となる難しいコンディションの中、序盤はアグレッシブに攻めたものの、後半は慎重な走りに徹し、他のライダーが苦戦する中、3位でフィニッシュして表彰台に登壇した。
アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #19) 3位
「今日は、初めて体験することが数多くあった。まずは、この難しいコンディションだ。そして、ウェットな状態におけるスーパーポール、レースの遅延、そして2回の赤旗中断。集中力を維持するのが非常に難しかった。レースでは、注意深くスタートして、路面の状態を確かめた。サーキットの一部では雨が激しく降っており、他の場所ではそれほどでもなかった。状況を把握した後は、自分のフィーリングとペースで走ることができた。周回を重ねるごとに、より多くのフィードバックを得て、限界を引き上げることができたので、満足できるレースだったと思う。重要なことはポイントを獲得することだ。表彰台にも上がることができた」
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #7) 5位
「Panigale V4 Rでの初のウェット・レースとなった。全体的にパフォーマンスはそれほど悪くなかったと思う。レース中盤にシフトの電気系統にトラブルが発生したが、自然に治ったので、おそらく水の問題だと思う。もう少しで表彰台争いができるところだったが、これでリズムが少し崩れてしまった。最後の4周はリズムを取り戻したが、先頭グループには大きく離されてしまった。ウェット・コンディションでのマシンの挙動には満足している。レース全体を、トラブルなしに戦えなかったことが残念だ」