2019スーパーバイク世界選手権(SBK)第2戦のレース1が、3月16日にタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催された。パニガーレV4 Rを駆るAruba.it Racing – Ducatiチームのアルバロ・バウティスタは、このレースでも勝利し、スーパーポール・レースを含めて開幕戦からの連勝を4に伸ばした。バウティスタは、レース中盤まで続いたジョナサン・レイ(カワサキ)との激しいバトルを制してトップチェッカーを受けた。チームメイトのチャズ・デイビスは、9周目にクラッシュする不運な展開となったが、レースに復帰して15位でフィニッシュした。
バウティスタは、予選のスーパーポールでSBKキャリア初となるポールポジションを獲得したが、スタート直後の第1コーナーでワイドに膨らんでレイに先行を許す展開となった。3周目にはレイと接触して、あやうく転倒しそうになり、タイムをロスしてポジションを落としてしまう。しかし、ペースを挽回して9周目にはレイをオーバーテイクすることに成功。その後はトップを独走し、レイに8秒の大差をつけて優勝した。
スーパーポールで9番手となったデイビスは、3列目からのスタート。3番手争いに加わるが、ターン3でミスを犯してクラッシュ。それでもレースに復帰し、15位でフィニッシュして貴重な1ポイントを獲得した。
アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #19) 1位
「今日はオーストラリアの初戦とはまったく違う展開となった。レース序盤と中盤でレイと激しくやりあったが、優勝できて最高の気分だ。ターン3で彼をオーバーテイクしたら、レイが急に速度を上げてきて接触した。マシンにダメージもなく、クラッシュもなんとか避けることができたので本当に幸運だった。その後はペースを上げて、ローズ(アレックス:ヤマハ)とレイを捉えることができた。優勝はしたが、今日のマシンのフィーリングはあまりしっくり来なかった。午前中は良かったのだが、午後になってコーナンリグする際のブレーキングと加速に問題があって少し手こずった。フィーリングは完璧ではなかったが、それでも再び優勝できて本当に嬉しい」
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #7) 15位
「比較的良いスタートを切って、序盤にリズムに乗って、コルテセ(サンドロ:ヤマハ)をパスし、3番手争いに加わることができた。今日は表彰台を獲得できる手ごたえを感じていた。しかし、ターン3でフロントを巻き込んでミスを犯してしまった。自分のレースが出来ていなかったことが原因だ。今日はうまく行かなかったが、前進している実感はある。今の課題は、コーナリング時の快適性を引き上げることだ。そうすれば、もう少し楽にラップタイムを上げられるようになると思う。明日は、マシンのフィーリングを良くするために、ライディングポジションを変更して、バランスを変えてみようと思う」