スーパーバイク世界選手権(SBK)第9戦ポルトガル・ラウンドのスーパーポール・レースとレース2が、10月9日にアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで開催され、前回に引き続き、アルバロ・バウティスタとAruba.it Racing - Ducatiチームにとって特別な日曜日となった。レース2で、スペイン人ライダーのバウティスタはトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)との壮絶なバトルを繰り広げて優勝。チームメイトのマイケル・リナルディは、レース全体を通して表彰台争いに加わって4位でフィニッシュした。
スーパーポール・レースで2位となり、2番グリッドからスタートしたバウティスタは、8周目までラズガットリオグルとジョナサン・レイ(カワサキ)を追う展開となった。9周目には圧巻の走りを見せ、2人のライバルをダブルオーバーテイクしてトップに立った。ラズガットリオグルが残り3周でアタックを仕掛けたものの、バウティスタはこれを巧みに退け、その後はリードを保ってトップ・チェッカーを受けた。
リナルディはスーパーポール・レースで2列目グリッドを獲得。スタート後の1コーナーで4番手に浮上した。その後は速いペースを維持して、レースの3分の2以上にわたって表彰台争いを展開して4位でフィニッシュした。
アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #19) 1位
「素晴しい結果を出すことができて、本当に嬉しい。トプラクとジョニー(ジョナサン・レイ)がこのサーキットで非常に速いことは分かっていたので、前回のバルセロナよりも厳しいレースとなった。いつものように、過度な期待をすることなくレースに臨んだが、2位を2回、そして優勝を1回という結果をチームにもたらすことができた。チャンピオンシップ?シーズンの初めから言っているとおり、僕の目標は、このマシンで楽しくレースをすることだ。最終戦のオーストラリアで、その結果が出るだろう」
マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21) 4位
「今日のレースにも満足している。昨日のFP3でまったく走ることが出来なかった問題を解決することができた。最後の6周でタイヤのグリップが低下してしまったのが少し残念だった。しかし、昨年と比較すると、僕たちは素晴らしい仕事をして、このサーキットで重要な一歩を踏み出すことができた」
Aruba.it Racing WSSPチームのニコロ・ブレガは、テクニカルトラブルにより土曜日に行われたスーパーポールに参戦することができなかったが、レース2では息を呑むようなカムバックを果たすことに成功した。レース1と同様、最後尾(30番グリッド)からスタートしたブレガは、レース2でポジションを20挽回して10位でフィニッシュした。
ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing WSSPチーム #11)
「当然のことながら、トップ10で満足することはできない。しかし、素晴しい追い上げを見せることができたこと、そしてマシンのフィーリングが非常に良かったことには満足している。次回のアルゼンチンでは、本来のポジションに戻りたい」