SBK第6戦チェコ・ラウンドのレース2でスコット・レディングが優勝、マイケル・リナルディは素晴らしい追い上げを見せ5位フィニッシュ

2021スーパーバイク世界選手権（SBK）第6戦のスーパーポール・レースとレース2が、8月8日にチェコ共和国のオートドローム・モストで開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのスコット・レディングは、力強い走りを見せてレース2で優勝した（午前中に開催されたスーパーポール・レースでも2位）。チームメイトのマイケル・リナルディは、ポジションを5つ挽回して5位でチェッカーを受けた。

• スーパーポール・レース

レディングは、完璧なスタートではなかったものの、最初の2つのコーナーでポジションを2つ上げると、トップグループを追走。残り3周でアンドレア・ロカテッリ（ヤマハ）を攻略すると、最終ラップの初めにジョナサン・レイ（カワサキ）のオーバーテイクにも成功した。これにより、レディングはスーパーポール・レースを2位でフィニッシュした。
8番グリッドからスタートしたリナルディは、ペースを維持することができず、トップグループから脱落。その後、アクセル・バッサーニ（ドゥカティ）とアルバロ・バウティスタ（ホンダ）にオーバーテイクを許し、10位でチェッカーを受けた。

• スーパーポール・レース結果

P1 - トプラク・ラズガットリオグル（Yamaha）
P2 - スコット・レディング（Aruba.it Racing - Ducati）
P3 – ジョナサン・レイ（Kawasaki）
P4 - アンドレア・ロカテッリ（Yamaha）
P5 - トム・サイクス（BMW）
P10 - マイケル・リナルディ（Aruba.it Racing - Ducati）

• レース2

決意溢れる走りを見せたレディングは、4周目にロカテッリとラズガットリオグルを次々とオーバーテイク。イギリス人ライダーのレディングは、完璧なレース展開でライバルを圧倒して優勝。ポイントリーダーのレイとの差を縮めることに成功した。表彰台では、ガールフレンドのジェシーにプロポーズするというハプニングを演出して観客を驚かせ、チームやファンから祝福を受けた。
リナルディは、10番グリッドからのスタート。堅実なペースでラップを重ねたイタリア人ライダーのリナルディは、レオン・ハスラム（ホンダ）とトム・サイクス (BMW）を巧みにオーバーテイク。その後はアレックス・ロウズ（カワサキ）を追撃し、残り3周でかわして5位でフィニッシュした。

• レース2結果

P1 - スコット・レディング（Aruba.it Racing - Ducati）
P2 - トプラク・ラズガットリオグル（Yamaha）
P3 – ジョナサン・レイ（Kawasaki）
P4 - アンドレア・ロカテッリ（Yamaha）
P5 - マイケル・リナルディ（Aruba.it Racing - Ducati）

• ライダーズ・ランキング

P1 - ジョナサン・レイ（Kawasaki） 266
P2 - トプラク・ラズガットリオグル（Yamaha） 263
P3 - スコット・レディング（Aruba.it Racing - Ducati） 216
P4 - アレックス・ロウズ（Kawasaki） 143
P5 - マイケル・リナルディ（Aruba.it Racing - Ducati） 135

スコット・レディング（Aruba.it Racing - Ducatiチーム #45） 2位/1位
「今日のレースでは、多くの感情が錯綜していた。目標は、ジェシーにプロポーズすること、ブリティッシュスーパーバイク選手権で重症を負ったブラッド（ジョーンズ）に勝利を捧げること、そして何より自分自身に勝つことだった。昨日のレース1では僅かな差で勝利を逃してしまい、少しイライラすることもあったが、とてもポジティブな週末だった。しかし、感情的になると、かえって悪い結果になることは分かっていた。チャンピオンシップのランキング？今はまだ、そのことは考えたくない。すべてのレースで最善を尽くすだけだ。シーズンの終わりに、その結果は出るだろう」

マイケル・リナルディ（Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21） 10位/5位
「全体的にはポジティブなレースだった。残念ながら、スーパーポール・レースの結果によって、表彰台争いをするチャンスを失ってしまった。レース序盤はグリップが足りなかったが、レース中盤からフィーリングが良くなり、ハスラムとサイクスを抜いてロウズを捉えることに成功した。さらに速く走るためにハードワークを続けなければならないことは明らかだが、今日の結果には比較的満足している。スコットの素晴らしい勝利、そしてジェシーとの結婚を祝福したい」