SBK最終戦のオーストラリア・ラウンドでバウティスタが主役に:最高のシーズンとなった2022年の締めくくりにスーパーポール・レースとレース2で優勝

スーパーバイク世界選手権(SBK)最終戦の第12戦オーストラリア・ラウンドのスーパーポール・レースとレース2が、11月20日にフィリップアイランド・サーキットで開催され、これ以上ない最高にエキサイティングな形でシーズンを締めくくった。アルバロ・バウティスタは、インドネシアで獲得したライダーズ・タイトルだけでなく、オーストラリアでは、Aruba.it Racing - Ducatiチームに大きな感動をもたらした。

2022年のSBKシーズンの最後の日曜日は、人々の記憶に長く残るスーパーポール・レースで始まった。
このレースでは、スタート数分前に降った突然の豪雨により、コースは完全なウェット・コンディションに変化。しかし、アルバロ・バウティスタは勇気ある決断を下し、フロントとリアの両方にスリックタイヤを装着。ポールポジションからスタートしたスペイン人ライダーのバウティスタは、スタート直後から順位を落とし、トップから約10秒遅れの16番手でオープニングラップを通過。しかし、レース中盤から路面が乾き始め、バウティスタのセンセーショナルな巻き返しが始まった。バウティスタは、残り2周でトップに立つと、そのまま後続マシンに大差をつけて優勝した。

次のレース2は、ドライコンディションでのスタートとなった。バウティスタは、アレックス・ロウズ(カワサキ)、スコット・レディング(BMW)、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)、ジョナサン・レイ(カワサキ)とバトルを展開して、6周目にトップに立った。その後は、レイとエキサイティングな戦いとなったが、残り5周でレッドフラッグが振られ、バウティスタが優勝。ガレージでスタッフに祝福された。

チームメイトのマイケル・リナルディは、スーパーポール・レースで苦戦した後、レース2では良好なスタートを切り、いくつかポジションを挽回して7位でフィニッシュ。2022年シーズンをランキング4位で締めくくり、自身のキャリアで最高の結果を残した。

アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #19) 1位
「言葉にならないほど嬉しい。Aruba.it Racing - Ducatiチームに大きく貢献してシーズンを終えることができて、本当に満足している。スーパーポール・レースは、これまでのキャリアで最高の勝利だったと思う。グリッドでジュリオ(ナバ)と話をして、スリックタイヤを装着してほしいと頼んだ。ウォームアップラップの後、多少の不安はあったが、うまくいくという自信もあった。しかし、僕には素晴らしい家族がいるので、この歳でこのようなリスクを冒すのは危険だったかもしれない。次は、もっとよく考えるべきだろう。冗談はさておき、素晴らしい日曜日だった。これから僕たちは家に帰るが、お祝いはまだ終わっていない。本当に最高のシーズンだった!」 

マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing - Ducatiチーム #21) 7位
「最後の2つのレースは非常に苦戦したが、ランキング4位でシーズンを終えることができて嬉しく思う。最終的に、昨年のシーズンよりも順位を上げられたという事実が重要だ。期待が高かったことは認めざるを得ないが、僕にとっては最高の結果だったと思う。しかし、トップ3のライダーは圧倒的な強さを誇っていたので、今年の冬は、次のシーズンに向けてハードワークを続けたい」

  • WorldSSP

2番グリッドからスタートしたニコロ・ブレガは、最初の5周で順位を落とし、表彰台争いに加わることはできなかった。レース中盤からペースを上げることに成功したが、上位グループとのギャップを埋めるには十分ではなかった。
イタリア人ライダーのブレガは、Aruba.it Racing WSSP チームのドゥカティ・パニガーレV2を駆り、SBKの最初のシーズンに9回の表彰台を獲得した。

ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing WSSPチーム #11) 4位
「今日は、昨日よりも少し苦戦した。来シーズンはさらに戦闘力を高めなければならないが、トップグループとの差はそれほどないと思う。今年のスーパースポーツ選手権は、大きく成長したと思う。レベルは非常に高い。最初のシーズンの結果には、とても満足している。9回の表彰台を獲得し、レースを楽しんで、チームワークも最高だった。素晴らしい仕事をしてくれたスタッフに感謝している。今年は、完全にゼロの状態から始めて、走ったことのない数多くのサーキットで戦った。2023年シーズンを今から楽しみにしている」