スーパーバイク世界選手権(SBK)第11戦ピレリ・インドネシア・ラウンドのレース1が、11月12日にプルタミナ・マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催され、Aruba.it Racing – Ducatiチームのアルバロ・バウティスタが2位でフィニッシュした。このレースでは、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)が優勝したが、チャンピオンシップでは、バウティスタが77ポイントの大差をつけて、2位のラズガットリオグルをリードしている。
スーパーポールで苦戦したスペイン人ライダーのバウティスタは、素晴らしいスタートを切ると、表彰台グループを追走。3周目にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)を攻略したバウティスタは、ジョナサン・レイ(カワサキ)を追いかけ、レース中盤にオーバーテイクに成功した。しかし、トップを走行するラズガットリオグルとのギャップは大きく開いていたため、バウティスタはリスクを避けて2位でチェッカーを受けた。
3列目の9番グリッドからスタートしたチームメイトのマイケル・リナルディは、スタートこそ良くなかったものの、6周目以降に大幅にペースアップ。最初にアレックス・ロウズ(カワサキ)を、次にチャビ・ビエルゲ(ホンダ)とアクセル・バッサーニ(ドゥカティ)をオーバーテイク。リナルディは、ロカテッリもパスして4番手に浮上したが、残り3周でリアタイヤのグリップが急速に低下して、ロカテッリの反撃を阻止することができず、5位でフィニッシュした。
アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducatiチーム #19) 2位
「昨日からサーキットの状況は改善されていたが、天候や路面状態から考えると、難しいレースになることは分かっていた。一番の目標は、ミスをしないことだった。そのため、フロントタイヤのフィーリングが良くなかったことを考えると、今日の2位は考えられる最高の結果だった。これまでのすべてのラウンドで、ピレリがサーキットに持ち込んでいないタイヤを使用していたので、非常に注意する必要があった。それでも非常にポジティブな結果となった」
マイケル・リナルディ(Aruba.it Racing – Ducatiチーム #21) 5位
「予選で苦戦したことを考えると、ポジティブなレースだった。最初の数周はリズムをつかむのに苦労したが、その後は周回を重ねるごとにマシンのフィーリングが良くなっていった。4番手争いを展開したロカテッリを含めて、いくつかの素晴らしいオーバーテイクをすることができた。4位でレースを終えることができると思っていたが、最後の3周で突然グリップを失い、クラッシュしそうになった。今回の結果に満足はしているが、上位グループで戦うためには、まだマシンを改善する必要がある」
ニコロ・ブレガは素晴らしいスタートを切ったが、表彰台争いに加わることはできず、6位でフィニッシュした。
ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing WSSPチーム #11) 6位
「すべてがうまくいかなかったアルゼンチン・ラウンドと比べて、確実に前進している。しかし、明らかにまだ何かが欠けている。最初の数周のフィーリングは悪くなかったが、特にフロントエンドで多くの問題があった。これから作業を行って、明日のレースに向けて解決策を見つけたい」