フランチェスコ・バニャイアとエネア・バスティアニーニが、セパン・インターナショナル・サーキットで行われた2023年最初のプレシーズン・テストを終了した。ドゥカティ・レノボ・チームの両ライダーは、このマレーシアのサーキットで、週の初めにオフィシャル・テストライダーのミケーレ・ピッロがシェイクダウンした2023年バージョンのデスモセディチGPの開発作業を行った。
灼熱の気温と最適とは言えないサーキット・コンディションにもかかわらず、バニャイアとバスティアニーニは長距離を走行。唯一終日ドライ・コンディションとなった金曜日には、2人のドゥカティ・ファクトリー・ライダーは、最初に2022年仕様のマシンでサーキットを数周した後、冬の間にドゥカティ・コルセのエンジニアによって開発された新しいアイテムをテストした。これには、エンジンの改良に加えて、2つの新しい空力パッケージも含まれていた。
バニャイアとバスティアニーニは、ドライ・コンディションでポジティブなフィーリングを得た後、土曜日の午後のセッションでは、ウェット・コンディションでのフィーリングも確認した。しかし、金曜日と土曜日の深夜に降った雨により、最後の2日間の午前中のセッションは、十分に活用することができなかった。日曜日の最終セッション終了時に、合計136周を走行した“ペッコ”バニャイアは総合2位(1分57秒969)でテストを終了した。エネア・バスティアニーニは、3日間で合計128周を走行し、総合4位(1分58秒149)でテストを終えた
フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム #1) - 1分57秒969(2位)
「今回のテストは、十分に満足できる内容となった。今日の昼休みの後、新しいマシンに変更を加えて、昨年と同じレベルに引き上げることができた。それが今回の目標だったので、大いに満足している。もちろん、他の側面を改善し、さらに戦闘力を高めるためには作業を続けなればならないが、ポルトガルでのテストがあと2日間残っているので、そこで作業を行う予定だ。ポルティマオでは、ここセパンでテストした2つの空力ソリューションを、もう一度試すことも重要だ。自分の中では好みのソリューションは決定しているが、別のサーキットでも試してみたい。ポルティマンで行われる2日間の最後のテストでは、GP23の開発をさらに進めて、スプリントレースのシミュレーションも行う必要があるため、非常に重要だ」
エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム #23) - 1分58秒149(4位)
「非常に過酷な3日間となったが、このテストで多くの成果を得ることができたので、非常に満足している。最初は新しいマシンに順応するのに苦労したが、今日の午後は、改善が必要な場所を理解して、タイムアタックとレースペースの両方で速く走れるようになった。ペッコも僕と同じフィーリングを持ったので、データの比較やエンジニアとのやり取りが容易になった。ここセパンで試したフェアリングのうち、今年どのフェアリングを使用するかはまだ決まっていないので、ポルティマオでもう一度試してみるつもりだ。ポルティマオでのテストは、シーズン開幕前の最後のテストになるので、非常に重要だ。僕たちはまだ100%の状態に達していないが、それに非常に近づいている」
ドゥカティ・レノボ・チームは、3月11日から12日にポルトガルのアウトドローモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで行われる2日間のテストに参加し、3月24日から26日に同じサーキットで開催されるシーズン開幕戦に臨む。