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MotoGP第12戦のイギリスGPで“ペッコ”バニャイアが優勝、ドゥカティがMotoGP通算200回目の表彰台を獲得、ジャック・ミラーも3位フィニッシュ

MotoGP第12戦のイギリスGPが、8月7日に長い歴史を誇るシルバーストン・サーキットで開催され、ドゥカティが重要なマイルストーンを達成した。このレースで、ドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ“ペッコ”バニャイアが優勝したことにより、ドゥカティはMotoGP通算200回目の表彰台を獲得した。

5番グリッドからスタートしたバニャイアは、トップグループを追走し、周回を重ねるごとにギャップを縮めて、完璧なレースを展開した。ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)のロングラップ・ペナルティにより3番手に浮上したバニャイアは、最初にチームメイトのジャック・ミラーを、次にアレックス・リンス(スズキ)をパスし、レース中盤にトップに立つと、そのままリードを保ってチェッカーフラッグを受けた。MotoGP通算8勝目を挙げたバニャイアは、総合順位でリーダーのクアルタラロと49ポイント差で3位に浮上し、デスモセディチGPで3番目に多くの勝利を収めたドゥカティ・ライダーとなった。

この日は、ドゥカティ・レノボ・チームにとってさらに特別なレースとなった。チームメイトのジャック・ミラーは、レース序盤でトップを走行する素晴しいパフォーマンスを見せ、最終的には3位でフィニッシュして、ドゥカティがダブル表彰台を獲得した。第12戦終了時点で、オーストラリア人ライダーのミラーは、ライダーズ・ランキングでもポジションを挽回し、合計107ポイントで6位につけている。ドゥカティは、ヤマハに91ポイントの差をつけ、コンストラクターズ・ランキングでトップの座を維持している。同時に、チーム・ランキングでは、ドゥカティ・レノボ・チームは、トップ・チームとわずか2ポイント差の2位に浮上した。 

フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム #63) 1位
「今日は勝てるとは思っていなかった。昨日までは、トップ5でフィニッシュできれば良いと思っていた。ソフトタイヤが最後まで持ちこたえることができるかどうか確信が持てなかったので、フロントにミディアムタイヤを選択することにした。レースでは、リアタイヤが摩耗しても速いペースで走ることができたので、これは正しい選択だった。最近は苦戦が続いていたのでチームに感謝したい。彼らのサポートのおかげで、今日の勝利を掴み取ることができた。僕のキャリアの中で最高の勝利の1つとなった」 

ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム #43) 3位
「5週間の夏休みを経て、すぐに表彰台に戻ることができて嬉しい。レース後半には、フロントタイヤが少し苦しくなり、リアタイヤも早いペースで摩耗していた。いずれにせよ、この結果には満足している。マシンのフィーリングは良好で、バルセロナでのテストから大きく前進した。今後もこの方向性を維持して、さらに戦闘力を高めていきたい。現在はライダーズ・ランキング6位だが、3位との差はそれほど開いていない」 

ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)
「簡単な週末ではなかったが、このような結果で終えることができて本当に素晴らしい。ペッコは素晴らしいレースをしてくれた。彼は週末だけでなく、レース中にも多くのことを学び、タイヤマネージメントを大幅に改善していた。ジャックの走りも素晴らしかった。MotoGP通算200回目の表彰台を獲得したレースで、2人のライダーが共に表彰台に上ることができて嬉しい。この重要なマイルストーンの達成に貢献にしてくれた、ドゥカティ・コルセのすべてのスタッフに感謝したい」 

参考データ

  • ドゥカティでもっとも多くの表彰台を獲得したライダーはケイシー・ストーナー(42回)で、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(40回)、ロリス・カピロッシ(23回)が続いている。 
  • フランチェスコ・バニャイアはデスモセディチGPでこれまでに14回の表彰台を獲得し、ジャック・ミラーは18回の表彰台を獲得している。
  • MotoGPでドゥカティ初の表彰台を獲得したのはロリス・カピロッシで、2003年に開催された鈴鹿GP(日本)において、デスモセディチGPのデビュー戦で3位に入った。
  • 2021年は、ドゥカティが1シーズンで最多の表彰台(24回)を獲得した年となった。