MotoGP開幕戦のポルトガルGPが、3月26日にアウトドローモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで開催された。前日の土曜日にMotoGP史上初めて開催されたスプリントレースを制したドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ・バニャイアは、決勝レースでも優勝した。
2番グリッドからスタートした昨年のワールドチャンピオンは、オープニングラップからプッシュして、早くも2周目にはトップに浮上。素晴しいペースと優れたタイヤマネージメントを見せて、直後を走行するマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)の追撃を退けてトップチェッカーを受けた。“ペッコ”は、ビニャーレスと0.687秒差でフィニッシュラインを通過し、シーズン2勝目を挙げた。MotoGP通算12勝目を果たしたバニャイアは、ライダーズ・ランキングで、2位のライダーに12ポイントの差をつけてトップに立っている。今日のレースでは、8番グリッドからスタートしたVR46レーシング・チームのライダー、マルコ・ベッツェッキのドゥカティ・デスモセディチGPも表彰台を獲得した。
2023年シーズン初戦終了後、ドゥカティとドゥカティ・レノボ・チームは、コンストラクターズおよびチーム・ランキングでも首位に立っている。
フランチェスコ・バニャイア(、ドゥカティ・レノボ・チーム #1) 1位
「今日のレースには本当に満足している。僕のキャリアの中で、最高のシーズン・スタートを切ることができた。チームと僕は、テスト期間中に懸命に作業を行ってきたので、初日の金曜日には、マシンのセットアップは、ほぼ完全に決まっていた。しかし、次のアルゼンチンでは、完全に状況は変化するだろう。それでも、新しいマシンのフィーリングは信じられないほど素晴らしいので、どのような状況になっても立ち向かう準備ができている」
ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)
「昨年ワールドチャンピオンを獲得し、ゼッケン1を付けているということは、勝つための要素はすべて揃っているということだ。“ペッコ”は、2年前に初勝利を収めてから、偉業を達成してきた。そして今日、彼は、その才能を改めて示してくれた。しかし、シーズンはまだ始まったばかりで、これから長い道のりが待っているので、地に足をつけてハードワークを続けていきたい。素晴しいレースをした、マルコ・ベッツェッキも祝福したい!」
MotoGP第2戦のアルゼンチンGPは、1週間後の3月31日~4月2日に、アウトドロモ・インテルナシオナル・デ・テルマス・デ・リオ・オンドで開催される。昨日のスプリントレースで右肩を骨折したエネア・バスティアニーニは、アルゼンチンGPを欠場し、バニャイア単独での参戦となる。