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MotoGP第9戦のオランダGPで“ペッコ”バニャイアが6位フィニッシュ、ジャック・ミラーはクラッシュ後にレースに復帰するもリタイア

2021 MotoGP第9戦のオランダGPが、6月27日にTTサーキット・アッセンで開催され、ドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ・“ペッコ”・バニャイアが6位でフィニッシュした。フロントローの3番グリッドからスタートしたバニャイアは、スタートでライバルをリードすると、安定したペースで走行し、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)を抑えて、オープニング・ラップをトップで通過。しかし、6周目にクアルタラロにオーバーテイクを許すと、少しずつ差が開き、中上貴晶(ホンダ)と2番手争いを展開。このバトルで、トラックリミットを2回超えてしまい、ロングラップ・ペナルティを課せられたバニャイアは、8番手までポジションを落としてしまう。表彰台争いからは脱落したものの、2つポジションを上げて6位でフィニッシュし、チャンピオンシップにとって貴重なポイントを獲得した。

ジャック・ミラーにとっては不運なレースとなった。8番グリッドからスタートしたミラーは、第2グループを走行中に前を走るマシンとの接触を避けるためにブレーキをかけ、デスモセディチGPのコントロールを失ってクラッシュ。ミラーは、18番手でレースに復帰したが、マシンからオイルが漏れていると誤判定され、レース・ディレクションによってピットインを余儀なくされた。

第9戦終了時点で、バニャイアはライダーズ・ランキング3位となっている。ミラーは首位のクアルタラロと56ポイント差で5位につけている。ドゥカティおよびドゥカティ・レノボ・チームは、コンストラクターズおよびチーム・ランキングともに2位となっている。

フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム #63) 6位
「今日は、これまでのMotoGPの戦いの中で、もっとも難しいレースの1つとなった。レース序盤は、なんとかファビオ(クアルタラロ)を抑え込んでいたが、一旦オーバーテイクされた後は、ついてゆくことができなかった。コースの前半部分では、同じペースで走ることができたが、後半部分では大きく差が開いてしまった。中上とも激しいバトルになった。ポジションを守るためにトラックリミットを2回超えてしまい、ロングラップ・ペナルティを受けてしまった。その後、ポジションを挽回するのは容易ではなかった。このミスは避けることができたはずなので、チームに謝りたい。それでも今日は、できるだけ多くのポイントを獲得するために全力を尽くした」  

ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム #43) リタイア
「このサーキットではいつも苦戦しているが、今週末は、もっと良い結果を望んでいた。残念ながら、ターン5で中上やミル(ジョアン:スズキ)とからんでしまい、接触を避けるためにブレーキをかけすぎてフロントのコントロールを失い、クラッシュしてしまった。その時は、目の前の状況に気を取られていて、ライディングに集中できていなった。明らかに自分のミスなので悔しい。今日はポイントを獲得することが重要だったので残念だが、それがレースなので仕方ない。チャンピオンシップでは、それほど大きな差はつけられていないので、サマーブレイク後にオーストリアで開催される2連戦で、再び優勝を目指したい」

2021 MotoGP世界選手権は5週間のサマーブレイクに入る。第10戦のスティリアGPは、8月6日~8日にオーストリアのレッドブルリンクで開催される。

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