MotoGP第4戦のアメリカズGPが、4月10日に米国テキサス州オースティン近郊のサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催され、ドゥカティ・レノボ・チームのジャック・ミラーが2022年シーズン初の表彰台を獲得した。2番グリッドからスタートしたオーストラリア人ライダーのミラーは、センセーショナルな走りで、レースのほぼ全体にわたってトップを走行した。
素晴らしいスタートを切ったミラーは、すぐにトップに浮上すると、レース後半までドゥカティのホルヘ・マルティン(プラマック・レーシングチーム)、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシング)を抑えてレースをリード。しかし、残り5周で、ペースが低下し、最初にドゥカティ・ライダーのバスティアニーニ(今回のレースの勝者)に、次にアレックス・リンス(スズキ)にオーバーテイクを許し、3位でフィニッシュした。ミラーにとって、これは2019年の3位に続く、米国のサーキットにおける2度目の表彰台フィニッシュとなった。今日のレースの結果、ミラーはライダーズ・ランキング7位に順位を上げた。
チームメイトのフランチェスコ“ペッコ”バニャイアは、5位でレースを終えた。まずまずのスタートを切ったイタリア人ライダーのバニャイアは、トップと僅差の4番手を走行していたが、その後は表彰台争いに加わることはできなかった。第4戦のアメリカズGP終了後、バニャイアは総合順位12位にランキングされ、ドゥカティはKTMに対して27ポイントの差を付けてコンストラクターズ・ランキングをリードしている。
ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム #43) 3位
「正直なところ、今日はこれ以上の結果を出せたかどうか分からない。そのまま後続マシンに差をつけて逃げ切れるペースはないことは分かっていた。エネアにオーバーテイクされた後、彼を追走しようとしたが、エニアがコーナーでワイドに膨らみ、僕も同じ過ちを犯してコースから外れ、リンスに追いつかれてしまった。リンスがすぐ後ろを走行していることは分かっていた。2番手を守ろうとしたが、最終的にはオーバーテイクされてしまった。今回のレースでは、長い間トップを走行していたので少し残念だったが、この結果には本当に満足している。チームと僕にはこの3位が必要だったので、嬉しい」
フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム #63) 5位
「FP4と午前中のウォーミングアップでは調子が良かったので、もっとコンスタントなペースで走れると思っていたが、そうはならなかった。ジャックは同じスペックのマシンで、スタートから素晴しい速さを見せていたが、僕の場合は序盤で少し苦労した。今日の目標はトップ5に入ることだった。他のライダーともう少しバトルがしたかったが、ポジションを守る必要があった。今週末は、次のレースで戦闘力を高めるには、どこを改善すれば良いのかを理解することができた」
ヨーロッパラウンドの初戦となるMotoGP第5戦のポルトガルGPは、4月22日~24日にポルティマオ近郊のアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで開催される。