2021 MotoGP第3戦のポルトガルGPが、4月18日にポルティマオのアウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで開催され、ドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ・バニャイアが今シーズン2度目の表彰台を獲得した。
バニャイアは、イエローフラッグ違反により予選でのポールポジションが無効となり、4列目の11番グリッドからのスタートとなったが、決勝レースでは見事な巻き返しを果たした。オープニングラップを12番手で通過したバニャイアは、コンスタントなペースで走行し、ライバルを次々とオーバーテイク。残り7周でトップグループに加わった。表彰台争いに復帰したイタリア人ライダーのバニャイアは、ジョアン・ミル(スズキ)を果敢に攻略し、アレックス・リンス(スズキ)のクラッシュによって2番手に浮上すると、そのままフィニッシュした。この結果により、バニャイアはライダーズ・ランキングでも2位となった。ランキング・トップのファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)との差は15ポイントとなっている。
チームメイトのジャック・ミラーにとっては、不運なレースとなった。4番グリッドからスタートしたオーストラリア人ライダーのミラーは、トップグループの6番手を走行中の6周目にクラッシュしてリタイアとなった。第3戦終了時点で、ミラーは合計14ポイントを獲得して、ランキング12位となっている。コンストラクターズ・ランキングではドゥカティは2位、チーム・ランキングではドゥカティ・レノボ・チームは3位につけている。
フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム #63) 2位
「今日のレース結果には満足している!11番グリッドからのスタートだったので、トップ5でフィニッシュすることが目標だったが、表彰台に登ることができた!このサーキットでは昨年は苦戦したが、今年はマシンのフィーリングが素晴らしく、ポジションを大きく挽回することができた。最終ラップではかなり苦戦したが、なんとかミルのアタックを退けて、チャンピオンシップでも2位に浮上することができた。今週末、素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝したい!次は、得意としているヘレス・サーキットでレースが開催される」
ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム #43) リタイア
「このような形でレースを終えたくなかった。今日は調子が良かったので、素晴らしいスタートを切って全力でプッシュした。残念ながら、アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)のマシンに近づきすぎてブレーキングが遅れ、フロント・タイヤに過剰な負担をかけてしまった。クラッシュは完全に自分のミスだ。これまでの3戦は非常に困難なレースとなり、僕のキャリアの中でも経験したことがないくらい複雑な時間を過ごしてきた。気持ちを切り替えて良い仕事を続け、次のレースで結果を出すために、引き続き集中したい」
第4戦のスペインGPは、2週間後の4月30日~5月2日にヘレス・サーキットで開催される。