MotoGP開幕戦ポルトガルGPのスプリントレースでドゥカティが1-2フィニッシュ、フランチェスコ・バニャイアがホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)を抑えて優勝

  • 2周目にクラッシュに巻き込まれたエネア・バスティアニーニは、右肩甲骨の骨折により、明日の決勝レースとアルゼンチンGPを欠場

2023 MotoGP世界選手権が、ポルトガルのアウトドローモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェで開幕した。3月25日(土)には、今シーズンから新たに導入されたスプリントレースが行われ、ドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ・バニャイアが優勝し、MotoGPの歴史に新たなページを書き加えた。スプリントレースで勝利を収めたバニャイアは、ライダーズ・ランキングで他のライダーをリードしている。

2番グリッドからスタートしたバニャイアは、すぐにリードを奪う展開となった。その後、ドゥカティ・デスモセディチGPを駆るホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)と元チームメイトのジャック・ミラー(KTM)にオーバーテイクを許したものの、最終ラップでポジションを挽回し、MotoGP初のスプリントレースで優勝した。マルティンが2位に入り、ドゥカティにとって2023年シーズン最初の1-2フィニッシュとなった。

チームメイトのエネア・バスティアニーニにとっては、不運な土曜日となった。6番グリッドからスタートしたバスティアニーニは、スタート後に上位争いを繰り広げていたが、2周目にルカ・マリーニ(VR46レーシング・チーム)のクラッシュに巻き込まれ、右肩甲骨を骨折。バスティアニーニは、日曜日の決勝レースと来週予定されているアルゼンチンGPの欠場を余儀なくされた。

フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム #1) 1位
「今日は、従来のレースとは完全に違う戦略を採用する必要があった。通常のレースでは、タイヤマネージメントのため、スタート後数周してからプッシュするが、スプリントレースではすぐにプッシュする必要がある。最初の数周は風の影響で少し苦戦したが、ライバルも苦しんでいるのが見えたので、数周待ってからアタックした。フロントのフィーリングがマルティンよりも良いことが分かったので、ギャップを詰めて、最終ラップでオーバーテイクを試みた。今は明日のレースに集中する必要がある。エネアの負傷は本当に残念だ。すぐに回復して、レースに復帰できることを願っている!」

ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)
「ペッコは信じられないようなレースをした。今シーズン最初のスプリントレースで、彼が勝利を収めたことを嬉しく思う。今は集中して明日のレースに向けて準備を整える必要がある。残念ながら、エネアの負傷により、私たちにとっては悲喜こもごもの一日となった。彼がすぐに回復し、早くサーキットに戻ってくることを願っている」

ドゥカティ・レノボ・チームは、日曜日の9時45分からウォームアップ走行を行い、25周で争われる決勝レースは、現地時間の午後2時にスタートする。