2023ドゥカティ・ワールド・プレミアの3番目のエピソードで公開され、ロングツーリングを愛するライダーのために開発されたモデル、ムルティストラーダV4ラリーの生産がボルゴ・パニガーレのドゥカティ・ファクトリーで開始されました。このニューモデルは、今からちょうど20年前に発表され、ドゥカティ・ツーリング・モデルの先駆けとなった初代ムルティストラーダ1000の伝統を受け継ぎ、旅の範囲をこれまで以上に拡大するモーターサイクルです。
ムルティストラーダは、20年間にわたって、その排気量を1,100cc、1,200cc、1,260ccへと拡大し、新しい革新的なV4グランツーリスモ・エンジンを搭載した第4世代へと進化を遂げました。ムルティストラーダV4は、ドゥカティのDNAに組み込まれた「スタイル、洗練、パフォーマンス」のブランド・バリューに従って、グランドツアラーのコンセプトを再解釈したモデルです。
ムルティストラーダは、ライディングモードやDVT可変バルブタイミング・システムなど、ドゥカティのモデルラインナップに数多くの革新技術をもたらしました。さらに、セミアクティブ・スカイフック・サスペンションに加え、最近ではアダプティブ・クルーズコントロールとブラインドスポット検知システムを備えたフロント&リア・レーダー・システム、エクステンデッド・シリンダー・ディアクティベーション・システムといった技術革新を搭載した世界初のモーサーサイクルとなりました。
より優れたライダー/パッセンジャーの快適性、より長い航続距離、パフォーマンス(170ps)や信頼性、走行性能を犠牲にすることなく、さらに高いオフロード走破性を実現する「ラリー」モデルの追加により、ドゥカティはムルティストラーダV4のグローブトロッターとしての素質をさらに引き上げます。このモデルのメンテナンス間隔は60,000km毎、オイル交換は15,000km/24か月毎に設定され、維持費も低く抑えられています。新たに導入されたシリンダー・ディアクティベーション・システムは、エンジン回転数およびスロットルからのトルク要求が低い場合に、たとえ低速で走行中でもリアバンクの作動を休止させることにより、燃料消費量を約10%削減します。
オフロードの走破性をさらに高めるため、ムルティストラーダV4ラリーは、ストロークを200mmに増加したセミアクティブ・サスペンション、軽量化されたスポーク・ホイール、強化されたエンジンガード、オフロード専用のまったく新しいパワーモードを備えたエンデューロ・ライディングモード、より幅広くなったライダー・フットペグ、より正確で効率的になったスカイフックDSS EVO制御ストラテジーを搭載しています。
タンデム走行に特に注意を払うことで、さらに快適性が向上しています。フロントスクリーンは再設計され(高さが40mm、幅が20mm増加)、テールを延長し、パニアケース用のアタッチメントを後方に移動させることによって、パッセンジャーの足元スペースが広がりました。また、フットレストに、より大きなラバーインサートを採用することにより、パッセンジャーに伝わる振動のレベルも低下しています。さらに、ライダーとパッセンジャーの両方に異なる高さのシートやローダウン・サスペンションキットが用意され、ライダーとパッセンジャーの組み合わせに従って柔軟にカスタマイズすることが可能になっています。寒い季節にエンジンから放出される熱を利用して、熱的快適性を向上させるために、レッグエリアのエアベントを分割できるようになりました。
ムルティストラーダV4ラリーは、アクティブ・セーフティをさらに向上させるため、コーナリング時でも制動力を最適化するコーナリングABS、コーナー内側を照らして夜間の視認性を向上させるドゥカティ・コーナリング・ライト(DCL)、ドゥカティ・ウィリー・コントロール(DWC)、ドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)を標準装備しています。これらのシステムは、慣性プラットフォーム(IMU)を使用して、車両のバンク角とピッチ角に基づいて最適な介入を行います。
ムルティストラーダV4ラリーには、リアバンクの新しいエクステンデッド・シリンダー・ディアクティベーション・システムも導入されています。これは、世界を舞台に販売される量産モデル向けに開発されたテクニカル・ソリューションです。V4グランツーリスモ・エンジンは、モーターサイクルが停止した状態でアイドリング時にリア・シリンダーを停止するだけでなく(ムルティストラーダV4で既に導入されている機能)、燃料消費量とエミッションを改善するために、一定の条件を満たした場合に走行中でもリア・シリンダーの作動を休止させることができます。
6.5インチのTFTカラー・メーターパネルは、ドゥカティコネクト・アプリにより、マップ・ナビゲーション機能を提供します。これにより、ベンチレーション機能を備えたコンパートメントに収納したスマートフォンとバイクを接続して通話に応答したり、インターコム・システムを備えたヘルメットを使用して音楽を聴いたりすることができます。
ドゥカティ・ムルティストラーダV4ラリーは、2023年2月からドゥカティ・ディーラーで販売が開始されます。カラーは、ドゥカティ・レッドとブラッシュド・アルミニウム&マットブラックの2種類が用意されています。どちらのバージョンも、ブラックのスポーク・ホイールを装着しています。ムルティストラーダV4ラリーには、3つのバージョンが設定されています。それらは、アダプティブ・クルーズコントロールとブラインドスポット検知機能を備えた「アドベンチャー・レーダー」、この装備にアルミニウム製サイドケース、グリップヒーターとシートヒーターを追加した「アドベンチャー・トラベル&レーダー」、型式認証済みアクラポヴィッチ製サイレンサーとカーボンファイバー製フロント・フェンダーをさらに追加した「フル・アドベンチャー」です。
ムルティストラーダV4ラリーは、すべてのドゥカティ・ムルティストラーダV4モデルと同様に、「4|Ever Ducati」保証が提供されます。この保証は4年間有効(走行距離制限なし)で、ヨーロッパ大陸におけるロードサイド・アシスタンスが含まれています。
ケニアのサバンナの壮大な風景の中で撮影された新型ムルティストラーダV4ラリーのプレゼンテーション・ビデオはドゥカティ公式YouTubeチャンネル、で見ることができます。
技術情報およびその他の写真を含むプレスキットは、ドゥカティ・メディアハウスから入手可能です。
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