2020年9月3日 ボルゴパニガーレ(イタリア、ボローニャ)
2020トランスアナトリア・ラリーがトルコで開催され、ドゥカティ・ムルティストラーダ1260エンデューロで参戦したドゥカティ・テストライダーのアンドレア・ロッシが、2気筒カテゴリーで優勝して、総合順位でも9位に入りました。
トランスアナトリア・ラリーは、世界有数のラリーレイド(クロスカントリーラリー)の一つです。トルコで開催されるこのレースは、モーターサイクルだけでなく、ライダーにとっても非常に過酷なイベントで、プロならびにアマチュアのライダーも参加することができます。走行ルートは、ダート、砂地、超高速ステージが交互に続く、非常に岩場の多い地形を特徴としています。今年のイベントは8月15日~22日に開催され、7日間の日程には、出発点のイスタンブールから、シレ、アバント、アイマナ、カラダグの各都市を横断する合計2,850kmのルートが設定されました。
ムルティストラーダ1260エンデューロは、ライトガード、ラジエーターガード、ドゥカティ・パフォーマンス製アクセサリーの型式認定サイレンサーを装着して、ラリーに参戦しました。過酷なオフロード走行に適したハイシートを除き、スペックは全て標準仕様のままで、サスペンションはルートに合わせて調整し、レースのレギュレーションに従ってサイド・ナンバープレートが装着されました。
「私は、2016年からドゥカティとともにムルティストラーダ・エンデューロの開発に携わっていたため、このモーターサイクルの高いポテンシャル、耐久性、そして優れた品質を良く知っていました。そのため、トランスアナトリアのような過酷なラリーでも、ほぼ標準仕様のモーターサイクルでも走破できると確信し、参戦することを決定しました」と、アンドレア・ロッシはコメントしています。「実際に参戦してみて、このラリーは、考えていたよりもはるかに困難なラリーであることが分かりました。このラリーでは、低速ステージ、石だらけの道、バイクにとって過酷な山道、アナトリアのダートトラックにおける超高速ステージ、黒海のビーチの砂浜など、数多くの体力を消耗するステージを克服しなければなりません。ムルティストラーダ1260エンデューロは、あらゆる困難を見事に乗り越えてくれました。2気筒カテゴリーで優勝し、総合順位でも9位に入ることができて、大変嬉しく思っています」
ムルティストラーダ1260エンデューロは、7日間で7つのステージを走破し、1日平均8時間のアタックで、1日平均450kmを走行しました。その間、海抜3,000メートルまで山を駆け登り、トゥズゴルの塩湖では、203km/hの最高速度を記録しました。
ドゥカティは、2013年から、オフロードのエキスパート・ライダーであるアンドレア・ロッシと協力関係にあります。現在彼は、ドゥカティのテスト・ライダーを務めています。
ドゥカティは、すべてのオフロード愛好家に向けて、DREエンデューロ・アカデミーを開催しています。このライディング・コースでは、ムルティストラーダ・ラインナップとドゥカティ スクランブラー・デザートスレッドを使用して、オフロード・ライディングの基本コースから、上級者がさらにテクニックを磨くためのコースまで、様々なクラスが用意されています。DREエンデューロは、キャステロ・ディ・ニポッツァーノ(イタリア、フィレンツェ)というユニークなロケーションを舞台に開催され、高度な資格を持ったインストラクターの指導のもとで行われます。