ドゥカティとトロイ・リー・デザインズがAMAスーパークロスのパドックにデスモ450 MXのプロトタイプを展示し、米国選手権への参戦準備を開始

ドゥカティは、モトクロス・ギアの製作やヘルメットのカスタムペイントで知られる米国企業、トロイ・リー・デザインズとパートナーシップ契約を締結し、米国で開催されるAMAモトクロス選手権とスーパークロス選手権にデスモ450 MXで参戦するための準備を開始しました。2024年には、イタリアMX1モトクロス選手権に参戦したレッサンドロ・ルピーノが初戦で優勝を果たし、ジェレミー・シーワーとマッティア・ガダニーニが2025年のモトクロス世界選手権（MXGP）に参戦することを表明しました。ドゥカティは、近い将来に米国のレースに参入することも視野に入れています。

この契約は、1月10日にアナハイムのエンゼル・スタジアムで開催されたAMAスーパークロス選手権2025の第1ラウンドで発表されました。エンゼル・スタジアムで開幕戦が開催されるのは毎年恒例となっており、ドゥカティからはライダー兼ドゥカティ・ブランド・アンバサダーのトニー・カイローリ、ドゥカティ・コルセ・オフロード・ゼネラル・マネージャーのパオロ・チャバッティに加え、ドゥカティ本社およびドゥカティ北米の代表者が出席しました。米国のチームは、カリフォルニアの著名デザイナーによる専用グラフィックを纏った「プロトタイプ」バージョンのデスモ450 MXをパドックに展示しました。

「モーターサイクル業界でもっとも有名なブランドのひとつであるドゥカティと提携できることを非常に嬉しく思っています」と、トロイ・リー・デザインズ創設者のトロイ・リーは述べています。「私たちのブランドはレースを中心に事業を展開しており、最高レベルのパフォーマンスと安全性を実現する製品の開発を行っています。このパートナーシップを通じて、共に歴史を作っていくことを楽しみにしています。」

ドゥカティ・コルセのロゴを装着し、トロイ・リー・デザインズによる専用カラーを纏ったデスモ450 MXは、デスモ450エンジンのカットモデルとともに、2025 AMAスーパークロス選手権の残りの7ラウンドでも展示され、レースを観戦するために訪れたファンの方々は、デスモドロミック・バルブ駆動システムの仕組みを間近で見ることができます。

デスモ450 MXは、3月30日にテキサス州オースティンのCOTAサーキットで開催されるMotoGPアメリカズ・グランプリに設置されるドゥカティスタ専用エリア、ドゥカティ・アイランドの特別展示コーナーの主役としても展示されます。その後、2025年6月に、このモデルはヨーロッパの厳選されたディーラーを通じて、すべてのモーターサイクル・ファンに向けて販売が開始される予定です。ドゥカティ・デスモ450 MXの詳細につきましては、このリンクをご覧ください。

モトクロス・セグメントにおけるユニークなバイク

デスモ450 MXは、デスモドロミック・バルブ駆動システムを搭載した世界で唯一のモトクロス・バイクです。このシステムは、MotoGPやスーパーバイク世界選手権（SBK）のマシンにも採用されており、従来のスプリング式システムよりも高い回転数での作動を可能にします。その結果、ライダーはコーナー間におけるシフトチェンジの回数を減らすことができ、サーキット・パフォーマンスが向上するだけでなく、今日のレースで大きな差が生まれるスタート時にもメリットをもたらします。デスモ450 MXのもう一つのハイライトは、MotoGPでドゥカティが採用しているシステムから派生した、高度なエレクトロニクスを搭載していることです。これは、オフロードの世界では非常にユニークなポイントです。ドゥカティのモトクロス・バイクのその他の主な特徴としては、カテゴリーの基準となる軽量な車体に加え、扱いやすい特性が挙げられます。これにより、レース・トラックで高いパフォーマンスが発揮できるだけでなく、すべてのアマチュアライダーが450ccの単気筒エンジンの能力を最大限に活用できるようになります。

トロイ・リー・デザインズ・ドゥカティ – 展示スケジュール：