ロードレース世界選手権/MotoGPで成功を収めたドゥカティは翌年、市販車で争われるレース/スーパーバイク世界選手権に「1098 F08」を投入しました。
2008年は、このマシンにとって最初のシーズンでありながら、ドゥカティのファクトリーライダーとして数々の栄光を手にしてきたトロイ・ベイリス にとっては最後のシーズンでもありました。当時トロイは39歳でしたが、まだまだトップレベルで戦うことができるライダーでした。ワークスチームに所属していた彼は、まさにそれを証明し、MotoGPでの活躍に続き、スーパーバイク世界選手権の栄冠をも手にしたのです。
そして彼は11勝を挙げ、ライバルに大差をつけてライダーズ・タイトルを勝ち取りました。
トロイ・ベイリスは、他のドゥカティ・ライダーが誰も達成できなかった偉業を成し遂げました。すなわち、3世代のスーパーバイク世界選手権用ファクトリーマシン「996R」「999」「1098」を走らせ、3度のライダーズ・タイトルを獲得したのです。通算52勝という、キャリア最後のシーズンを終えての成績は、このオーストラリア人ライダーの並外れたキャリアの証となりました。
3度目のライダーズ・タイトル獲得を祝い、彼は世界にその偉業を示すことにしました。彼のゼッケンナンバーは21でしたが、2と1の間に「+」を足すことで、「3度目のワールドチャンピオン」となったことを示したのです。レース終了後、彼はマシンのタンクに自分のサインを入れ、有終の美を飾りました。
|
|
---|---|
Displacement |
1198 cc |
Maximum power |
198 hp at 11000 rpm |
Maximum speed |
Not available |
Dry weight |
Not available |