このエンジンは、111ps(81.6kW)@9,250rpmの最高出力と9.5 kgm(93Nm)@6,500rpmの最大トルクを発生します。その特徴は、あらゆる回転域における安定したパワーデリバリーと素早いレスポンスです。これにより、ライディング・プレジャーが向上しています。
ドゥカティ・テスタストレッタ11°は、相反する2つの側面を備えた2気筒エンジンです。低回転域では非常に扱いやすくスムーズですが、スロットルを開くと、いつでもドゥカティならではのスポーティなキャラクターを解き放つことができます。
テスタストレッタ11°は、デスモドロミック・バルブ駆動システムを備えた、水冷、4バルブ、2気筒エンジンで、最高出力は111psです。
テスタストレッタ(ナローヘッド)という名称は、シリンダーヘッドの設計に影響を与えるバルブオーバーラップ値(11°)に由来しています。
11°という数値は、このエンジンの最大の特徴であるスムーズな作動には欠かせない要素となっています。
バルブオーバーラップ値とは、吸気バルブと排気バルブが同時に開いている間のクランクシャフトの回転角度を意味しています。つまり、このエンジンのバルブオーバーラップは、11°に設定され、排ガス温度を低く維持し、燃焼室へ流れ込む吸気量を最小限に抑えることにより、非常になめらかな作動が実現すると同時に、燃費や排ガス特性の向上にも繋がっています。
テスタストレッタDVTエンジンは、吸気バルブと排気バルブの両方に可変タイミングシステムを採用しています。
吸気カムと排気カムをそれぞれ独立して制御することで、あらゆるエンジン回転数と作動条件でエンジン性能を最適化し、最大のパワー、スムーズなパワーデリバリー、低回転域における力強いトルク、低燃費を実現しています。
テスタストレッタ11°は、シャシーの構造部材として機能するように設計されており、モーターサイクル全体の軽量化を実現する重要なコンポーネントとなっています。
ドゥカティ・パワーローンチにより、XディアベルSの能力が解き放たれます。このシステムは、燃料噴射量を調整するボッシュIMUにより、素早く安全な発進加速を可能にします。
read moreライド・バイ・ワイヤ・システムは、XディアベルSのスロットルとエンジンを電子的につなぐインターフェースで、選択したライディングモードに基づいた理想的なパワーレベルを決定します。
read moreテスタストレッタ11°とテスタストレッタDVTは、高い信頼性を誇り、主要なサービス間隔は非常に長く設定されているため、メンテナンスの負担が軽減されます。オイル交換は15,000km毎、バルブクリアランスの点検と必要に応じた調整は30,000km毎に設定されています。
その優れた汎用性により、ドゥカティ・ラインナップの数多くのモデルにテスタストレッタ・エンジン(11°バージョンとテスタストレッタDVTバージョン)が搭載されています。