パニガーレV4トリコローレには、過酷なブーレキングが要求されるサーキット(ミサノ、ポルティマオ、アラゴンなど)で開催されるスーパーバイク世界選手権で使用されているレーシング・ディスクから派生したブレンボ製T-DRIVE フィン付きダブル・ディスクを搭載した初の量産スポーツバイクです。この新しいディスクは、レースやサーキットにおける長時間のセッションにおいて、より高い制動力と安定した高レベルのパフォーマンスを必要とするプロ・ライダー向けに設計されています。このディスクは、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催された「レース・オブ・チャンピオンズ2024」で、ドゥカティ・オフィシャル・ライダーが使用したマシンにも搭載されていました。
直径(338.5mm)と厚さ(6.2mm)が増加したこれらのディスクは、ブレーキベルトのフィンにより表面積が拡大し、従来のディスクよりも厚いことと相まって、熱をより効果的に放散し、作動温度をより低く保って、一貫性のある高いレベルのパフォーマンスを維持し、ブレーキレバーの引きしろを一定に保ちます。直径が大きくなるとブレーキトルクも大きくなり、同じ力を加えても制動効果が大きくなるため、システム全体の効率が向上します。ブレーキバンドとフランジ間に「T字型」ピンを採用したレイアウトにより、径方向及び軸方向のフローティングが可能になり、ブレーキトルクの伝達性が改善され、ディスク全体の重量が抑えられ、熱機械的ストレスに対する耐性が向上します。新しいディスクは、このブレーキシステム専用のチタニウム・カラーを採用したHypureキャリパーと組み合わせられています。
T-DRIVEディスクの利点: