ドゥカティ・ディアベル1260ランボルギーニは、“モーターバレー”として世界的に知られ、自動車産業における世界有数の企業が集結しているエミリア・ロマーニャ州を拠点とする2つのブランド、ドゥカティとランボルギーニのコラボレーションによって誕生しました。
このプロジェクトを遂行するために、ドゥカティのデザイナーは、ランボルギーニがこれまでに製造した中で最も名車とされるシアンFKP 37にインスパイアされました:この車はランボルギーニが製造した車の中で最も格式の高い車であり、顧客の要望に応じてそれぞれにパーソナライズされた63台のみが販売されます。カウンタックにインスパイアされたこのモデルは、シャープなライン、空力的なエレガンス、そして紛れもないシルエットを持っています。
熱出力と電気出力を合わせて819ps(602kW)を発揮するシアン FKP 37は、これまでに生産されたランボルギーニの中で最もパワフルなモデルです。
ドゥカティ・スタイル・センター責任者のアンドレア・フェラレージが、新型ディアベル1260ランボルギーニのすべてを説明します。
イタリアン・エクセレンスを体現するドゥカティとランボルギーニは、イタリアン・スピリット、スポーティネス、美しいデザインの飽くなき探求、ディテールへの徹底したこだわりといった面で価値観を共有しています。ドゥカティのデザイナーは、これらの共通点から作業を開始し、サンタアガタ・ボロネーゼを拠点とするランボルギーニのフラッグシップ・モデル、「ランボルギーニ・シアンFKP 37」にインスピレーションを得た特別なプロジェクトを立ち上げました。
シリアルナンバーが刻印された630台限定のこのモデルは、世界中のモーターサイクル・ファンやコレクターを魅了します。
型破りな発想、ユニークなスタイル、そして際立つ存在感。ドゥカティ・ラインナップにその名を連ねるディアベルは、その個性的なスタイルで、エンスージアストを驚かせました。このモーターサイクルは、ドゥカティならではの正統派スポーツ・エンジンと、“メイド・イン・イタリー”によるアイコン・デザインを融合したネイキッド・スポーツバイクで、「レッド・ドット・デザイン賞」や「グッド・デザイン・アワード」といった権威ある国際的なアワードを受賞しています。
ディアベル1260 Sをベースにしたディアベル1260ランボルギーニは、シアンFKP 37のデザイン・コンセプトをモーターサイクルの世界へと移植し、ディアベルを象徴する数々のコンポーネントのデザインを見直しました。
最初のコンポーネントは、鍛造ホイールです。新デザインを採用したこの軽量なホイールは、シアンFKP 37のホイールを想起させます。さらに、カーボンファイバー製エアインテークとラジエーター・カバーは、モーターサイクルのボディ構造に、フローティング・エレメントを重ね合わせるというデザイン手法が採用されています。
ディアベル1260ランボルギーニのカラーリングは、ドゥカティ・スタイル・センターと、ランボルギーニ・スタイル・センターの共同作業によるものです。
このモーターサイクルのカラーは、シアンFKP 37に採用されているものと完全に同一で、ボディワークには「ジーア・グリーン」カラーを採用する一方で、フレーム、アンダートレイ、鍛造ホイールは「エレクトラム・ゴールド」カラーで塗装されています。ブレンボ製ブレーキのカラーは、ドゥカティを象徴するドゥカティ・レッドとなっています。
シアンFKP 37は、ランボルギーニが設立された1963年にちなんで、わずか63台が限定生産されます。ディアベル1260ランボルギーニも、この重要な数値を取り入れ、その10倍の630台が限定生産されます。
この特別なプロジェクトのためにドゥカティ・スタイル・センターによってデザインが見直されたすべてのコンポーネントは、シアンFKP 37からインスピレーションを得たもので、カーボンファイバーをはじめとする軽量かつ貴重な素材から製作されています。
ラジエーター・カバーとエアインテークに加え、サイレンサー・カバー、スポイラー、センター・タンクカバー、シートカバー、フロント&リア・フェンダー、ダッシュボード・カバー、ヘッドライト・フレームもカーボンファイバー製です。
ランボルギーニ・デザインを象徴する要素は、六角形と「Y」モチーフです。
ディアベルのスペシャル・バージョンも、ランボルギーニ・デザインに敬意を表し、六角形デザインをエグゾーストに、「Y」モチーフをシートのディテールに採用しています。
ドゥカティ・スタイル・センターは、モーターサイクルに合わせてデザインをコーディネイトした特別なヘルメットを製作しました。
ディアベル1260ランボルギーニの心臓部には、可変バルブタイミング・システムを採用した1,262ccドゥカティ・テスタストレッタDVTが搭載されています。ユーロ5規制に適合したこのエンジンの最高出力は162ps@9,500rpm、最大トルクは129Nm(13.2kgm)@7,500rpmで、低中回転域からフラットなトルクカーブを描き、あらゆる状況で力強いスロットル・レスポンスを提供します。
ディアベル1260ランボルギーニの主な特徴は、典型的な“パワー・クルーザー”としてのライディング・ポジションとエルゴノミクス、外部に露出した鋼管トレリス・フレーム、240mm幅のワイドなリア・タイヤ、アルミニウム製片持ち式スイングアーム、オーリンズ製フルアジャスタブル・フロント&リア・サスペンションなどです。
シャシは、高レベルのハンドリングと深いリーンアングルに加え、優れた快適性も実現します。
洗練されたエレクトロニクスは、卓越したパフォーマンスと最高の安全性を提供します。ボッシュ製6軸慣性計測ユニット(6D IMU)プラットフォームは、モーターサイクルの速度と加速度を即座に検知し、ディアベル1260ランボルギーニに搭載された数多くの電子制御システムの作動を可能にします。
エレクトロニクス・パッケージには、ボッシュ製コーナリングABS EVO、ドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)EVO、ドゥカティ・ウィリー・コントロール(DWC)EVO、ドゥカティ・パワー・ローンチ(DPL)EVO、クルーズ・コントロールが含まれています。
イグニッション・スイッチをオンにすると、TFTメーターパネルには、ディアベル1260ランボルギーニのシルエットとともに、両ブランドのロゴが表示されます。ここにも、このモデルにおけるディテールへのこだわりが明確に表れています。